2015/6/1の道交法改正。自転車の取り締まり強化!?
2015/6/1に道交法が改正され、自転車の取り締まりが強化されるらしい。
「ルールが厳しくなる」という趣旨かと思っていたのだが、「取り締まりやすくなる」ことがメインのようだ。
自分は法律の専門家でもないので、詳しいことは他の方に譲る(他力本願ともいう)ことにして、ここでは紹介だけ。いくつか見たサイトの中では以下の紹介が分かりやすいきがする。
罰金くらった人も!自転車の取り締まりマジで厳しくなるぞ - NAVER まとめ
自転車で青切符!6月1日から道路交通法改正で取締強化、反則金も | 男子ハック
自転車の取り締まりが強化! 6月1日の道路交通法改正の注意点 | All About News Dig
【問題は"走る場所"と"スピード"か?】
逆走とか、信号無視とかそういったものはドンドン取り締まっていくべきだと思うが、実情に合わせた判断をお願いしたいのは"走る場所"と"スピード"。
ルールをキチンと守ろうとすると、もう歩道は走れない。
正しい理解かどうかわからないが、標識があったり、自転車レーンが分けられている歩道ですら、原則としては「歩行者がいないとき」しか走れないようだし、仮に走れたとしても、今歩道を走っている自転車がすべて「時速10km以下」を守ろうとすると自転車渋滞が起きる。
かといって、すべての自転車が車道を走り始めたとすると、今度は車道の方が渋滞する。ママチャリをロードバイクが、ロードバイクを自動車が追い越す・・・といった今より更に危険な状態が散見されることになる。
【すべての人に向けた告知を!】
自分の感度が鈍かっただけかもしれないが、この道交法改正の話、巷に浸透しているのだろうか?
ちらっと目にしても、特に自転車に乗らない人は全く気にしていないのではないだろうか?
前述の例で言えば、歩行者の人にも「歩道の自転車レーン」を意識して貰えれば、歩道での事故は減るだろうし、車道を適法な状態で走る自転車が増えることで、自動車も留意すべき点が多くなるだろう。
「自転車の利用者が増えた」→「一定割合で荒い運転の自転車も増える」→「取り締まりを強化する」というのも必要だとは思う。
しかし自動車だって、普及する前と後では、歩行者と自動車の関係性や、交通事情などが変わってきたはずである。自転車が増える事による社会の変化もあって然るべきだ。
道交法は「すべての人・モノの安全な移動」にその趣旨があると理解する。
改めて、新しい形で交通社会に参加する「自転車」を含めた安全な移動を確保するためには自転車側だけが気をつければそれですむ、というものでもない。
【自転車なりの最大の努力を!】
そうは言っても一番留意しなければならないのは当事者たる自転車だ。
ルールを守るべきはもちろんだが、車道を走る上ではやっておいた方が良いと思うことを2つ。
○ミラーを付ける
違反かどうかは別として、路上に止まっている自動車は多い。追い越す?ときにチラ見で後ろから自動車が来ているか確認できるのは安心。(あくまでも補助なので視認は必要です、はい。)
自分が使用しているのは以下のもので、スイッチを押すと縁が光るもの。夜間、自動車からの視認性が上がっているのかは分からないが、自分の視界の端で光っている枠の中がミラー、と分かりやすい。
VELOGARAGE ILLU MIRROR ホワイト/青LED VG-3002
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○テールランプを付ける
普通に購入したものなら反射板はついているはずだけど、後ろから見ると、あくまでないよりはマシ、という程度にしか感じられない。
テールランプは付けた方が圧倒的に視認性が上がる。
【最後に・・・】
自転車の傍若無人ぶりが取り沙汰されるとき、どうしても「ルール違反の自転車」VS「ちゃんとした自動車」になりがちである。
そりゃそうだ。TVなどで堂々と交通違反を語れるわけがないのだから。
でも、実際にはそうそうマナーのいいドライバーばかりではない。自転車事故の増加が取り沙汰されているが、件数としては圧倒的に自動車が絡む事故は多く、そのすべてがルール違反の自転車や歩行者に起因する、なんてことはあり得ない。
今回の改正で、車道を走る自転車は増えるだろう。自動車側の行動が今のままであれば、例え自転車が道交法を守っていても、まず間違いなく事故は増加するものと思われる。
今回の法改正が、交通事故のおこらない社会に近づけるよう、すべての人に訴えかけるものになることを願う。
折しも春の交通安全運動が行われている。
・・・しかしながら、あの交差点の角に立つテントや、道路脇の幟、不安全極まりないので是非やめて欲しい。