産経新聞曰く。「特定政党を支持する人」は「一般市民」ではないとのこと。
気になった記事はこれ。
『「一般市民による」というよりも「特定政党の支持層による」集会という実像が浮かび上がる。』との事なのだが・・・
タイトルにも書いたが、「特定政党を支持する人」は「一般市民」ではないらしい。
ということは、自民党支持者によって支持された現政権は、一般市民によって支持された政権ではない、ということらしい。
デモという手段で行われた主張が、「一般市民」ではなく、「特定政党支持者」であることを問題視するならば、同様に「特定政党支持者」に支えられた政権は問題視しなくてよいのか?
更に言うならば。
政権与党の支持者が、その政策を支持していると仮定するならば、デモには与党の支持者は出てこない。
支持政党を持っていない人が政治的関心が薄い、と考えればこれまたデモには出てこない。
デモの参加者が、その他の政党支持者によって構成されることに何の疑問があるのだろう?
政党の支持者、というのは基本的に自分の意思に近い政策を謳う政党を支持する、ということ。
より強く反対を唱えてる政党の支持者が、より多くデモに参加していることになんの不思議があるのだろう?
ちなみにこの記事の元になった世論調査はこれらしい。
これによると無党派は約37%。
デモの参加者のうち、産経が問題視する4党の支持者が占める割合は73%。
充分「一般市民」を巻き込んだデモになっている、と評価すべきではないのか?
結局、自分の言いたい事に合わせた解釈をする、そんな程度の報道機関ということである。