Yamax Monorogue

デジものレビュー中心で徒然なるままに・・・

外れ馬券は経費?

この記事の話。

「外れ馬券経費裁判」逆転勝訴の裏

自分が競馬をやるわけではないので、直接的には関係ないのだけど・・・
個人的には拝金主義もここに極まれり、という感じでなんかもやもやするもの。

通常の会社等は、物品やサービスを販売し、利益をあげる。
もちろん、その活動のために必要な費用として「経費」が認められる。

所謂悪徳商法などもあるので例外はあるが、基本的にはその「物品やサービス」はそれを必要としている人がいるから、売上げ・利益に繋がるわけで、大袈裟な言い方をすれば、世のため人のためのであり、社会生活の安定・向上に寄与するものである、と言える。国語辞典的な定義とは異なるが、それが「仕事」なのだと思っている。

一方、競馬で馬券を買う、というのはあくまで「サービスの消費」である。
当たった場合の配当として金を得ることはできるが、物品やサービスを提供して得る「利益」とは全く質が違う。

この記事によると、以前の裁判では「自動購入ソフトで機械的に馬券購入」という、個人の楽しみではなく、金を得るための活動であるということで、経費として認めた経緯があるという。

裁判所が「金を得る=事業性」と判断しているとすれば、物品やサービスを提供してその見返りとしての収益を得ることと、ただの「金儲け」を同質のものである、と裁判所が認めたということであり、繰り返しだが、拝金主義もここに極まれり、だ。

個人的にはデイトレーディングなども同様だと思っている。
他者に物品やサービスを提供するわけでもなく、社会生活の安定・向上に寄与するわけでもない行為は「仕事」ではなくただの「金儲け」。
一部の取引で損がでようが、他の益との相殺をする必要などなく、ましてや年度を超えた繰越などは、まったくもって意味不明。

記事によると弁護士が「一般国民の感覚にも沿った妥当な判決だ」と言ったらしいが、果たしてどうか?
これらの金に縁がない者の僻みだと言われればそれまでかもしれないが。