Yamax Monorogue

デジものレビュー中心で徒然なるままに・・・

自転車に免許制度は必要か?

TVタックル「危なすぎる暴走自転車!自転車に免許制度は必要か?」を見て】

内容は、自転車の交通違反が目に余り人身事故なども多いので、対策として「自転車免許」を導入すべきか否か、を議論するもの。

最近通勤にも自転車を利用しているのだが、逆走などを含む無謀な運転、無灯火などの自転車を見かけて苦々しく思うことも少なくないので、自転車の交通ルールの徹底は必要だと思うし、免許制も(いろいろ面倒になるなぁ・・・とは思うが)絶対反対とも言わない。

しかし気になるのはその取り上げ方である。

交通事故全体が減少傾向にある中、(年によって凸凹はあるものの)自転車が絡む交通事故の割合は高くなっている(件数そのものは自転車の事故も減っている)とのこと・・・なのだが。

そうは言っても自転車事故の割合は20%前後。かつ、その中の90%程度は自動車・バイクと絡む事故。つまり自転車と歩行者、あるいは自転車同士の事故は交通事故全体の2%程度、逆に自動車・バイクが絡む事故は98%ということになる。

自転車が絡む事故に関しては、自転車の交通違反に起因するものの割合が増えているのではないか、とは推測するものの、依然として自動車・バイクが絡む事故の方が圧倒的に多い、ということである。

自転車の暴走ぶりをセンセーショナルに取り上げてはいるが、実際には自動車・バイクの取り締まりも不十分で、まだまだ事故に繋がる違反があるのが実情、ということだ。

これまで自動車・バイク専用だった車道に、低速だが一応車輌扱いの自転車が増えてきた。これまで自動車・バイクだけでは目立たなかった、経度のルール・マナー違反が、自転車が入ってくる事で危険に繋がるようになってきた、という側面もある。

駐停車違反、路肩走行などは特に自転車にとっては非常に危険だが、普通に見逃されていたりもする。

番組の中で「自転車免許制は、自転車に乗る人に、自転車が"凶器"である、ということを自覚させることができる」という旨を語っていた。
それはそれで一つの効果だとは思うが、同時に自動車・バイクの運転手も、歩行者も、自転車が車輌であることの認識は持ってもらいたいと思う。