Yamax Monorogue

デジものレビュー中心で徒然なるままに・・・

テレ朝「民王」

ほとんど言っていいほどドラマは見ないのだが、テレ朝のこの枠だけは、報道ステーション後つけっぱなしになっていることも有り、また、芸人の媚びるようなウケ狙いでない、真面目にくだらない事をやっているドラマも多く、ちょくちょく見ている。

この池井戸潤原作の「民王」だが、ばかばかしさ加減に加え、政治の世界の常識と、一般の常識の差違を上手く浮かび上がらせくれて、なかなかに見応えがある。

前々から不思議ではあったのだが、特にマスコミが、政治に関して報道する場合、その立ち位置は何故か「国民の常識」ではなく「永田町の常識」に寄っている。

実際の政策が国家・国民の為になるのかどうかを無視して、選挙や派閥争いを優先させていたとしても、「首相の真意は**にあるようです」的な言葉で終わり、「政治家としておかしいでしょ?」とは決して言わない。

一方、このドラマにもあったようなスキャンダルは嬉々として報道する。
ドラマの中とは言え、首相と入れ替わった息子に「そんなことどうだっていいじゃないですか」と言わせるとは、政治の世界を揶揄したつもりだろうが、天に向かって唾を吐いている事に気がついているのかどうか・・・

「こんな総理が実際にいたら・・・」とまでは言わないが、「永田町の常識」は国民にとっては奇異に映る場合が多々ある事を、真っ正面から受け止められる、そんな政治家が増えて欲しいと思う。

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