フランスでのテロに思う。日本が選ぶべき道とは?
テロは良くない。
それは間違いない。
テロの背景の一つは、先進諸国による経済的影響(個人的には"経済的侵略"と言ってもいいのではないかと思っている)にあるとも言われている。
もちろんそれだけでなく、宗教的・歴史的背景に因るところも大きいだろう。
それらをひっくるめて考えるに、先進諸国のより大きな力で押さえつける対応策が根本的解決になるとはとても思えない。
日本がとるべき道は、その先進諸国の行動を支援する事だろうか?
"グローバルスタンダード"と言われる、実質的な"ヨーロピアンスタンダード"あるいは"アメリカンスタンダード"に乗っている以上、片棒を担いでいる言われても仕方が無いが、幸いにして宗教的・歴史的背景については、日本は中立の立場をとることが出来る。
根本的な解決に至る方法、というのがあるのかどうかは分からない。
しかし、負の連鎖を断って、拡大を防ぐ方法はあるような気がする。
繰り返すが、もちろんテロは良くない。
短期的にはより大きな力で押さえつけることも必要だ。
西欧諸国は宗教的・歴史的立場からも引くことは出来ないと思われる。
ならばそこは西欧諸国に任せ、日本は将来的にも対立を和らげられるような立場をとるべきではないのだろうか?
直接的に関係するわけではないが、先日TPPに関するニュースの中で、アメリカの製薬会社の幹部へのインタビューが流れていた。
特許をはやく公開することが、ジェネリックの普及に繋がり、途上国での利用が促進されるのでは? といった旨の質問に対する答えは「あなたは資本主義を理解していませんね」というものであった。
それが資本主義の本質であれば世界は歪む。
日本はその「資本主義」を突き進むべきなのだろうか?